初めて「婦人公論」を買いました。社会学者の上野千鶴子さんによる、"文春砲"への反論記事を読みたかったからです。
私は当時の文春砲の中身は読んでいないけれど、タイトルから察するに
「ジェンダー、フェミニズム研究の第一人者であり、日本の婚姻制度を批判しているくせに当の本人は結婚してるじゃないか」「言うてることとやっとる事ちゃうやんけ(関西弁)」という事でしょう。
今回の反論記事について、なんとなく「もう何年も前から実は結婚してました。しかし(反論へと続く)」みたいな内容なのかなと思っていたけれど、全然違いました。
上野さんとお相手の人生のとある局面において、結果的に日本の婚姻制度を逆手にとったことと、そしてその経緯について書かれていました。
婚姻制度を批判するだけでなく、それを逆手にとって利用してしまうなんて流石賢い方なんだなと思ったのと同時に、もう一つ印象的だったことがあります。
それは、文章全体を通して、お相手の方との具体的な関係については一切言及されていないことです。
自分の大切なプライバシーを売り渡す気持ちにもなれなかった。
(出典:婦人公論 2023年4月号 「文春砲」なるものへの反論)
そうですよね。メディアに出るからといって、全てを曝け出す必要なんてない。ましてや取材も断ってるのに暴露される必要もない。
それに、今回の彼女の記事を読んで、一連の経緯の本質は、お相手との関係がどうであったかではないなと感じました。
ここからは想像ですが、文春砲は彼女のアンチには餌を、ファンには裏切られた感を与えたかったんだと思います。
それが今回、ひっくり返ったんじゃないでしょうか。痛快だなぁーと思いました。