ぽみのすけblog

うまく話せないから書きます。

《総括》映画「ロストケア」の感想と考察④既視感があると思ったら育児問題と似た構図だった

lost-care.com

 

長くなるので4つに分けます。今日はラスト。1、2、3はこちらです。

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※私は原作を読んでません

※ネタバレを含みます

※引用するセリフは私の記憶にあるものなので誤りがあるかもしれません。ご指摘くださると大変ありがたいです。

 

既視感があると思ったら育児問題と似た構図だった

生活が苦しい状況を某知恵袋に投稿したら「家庭内の問題だ。」「生活が困窮するのは自己責任だ。」というコメントが5個くらいつきそうだが、こういう構図は介護以外にもある。私が一番身近に感じるのは育児問題である。

  1. 家事育児仕事に忙殺され疲弊しきった(主に)母親に、「望んで産んだんでしょ」の一言でばっさり斬り捨てる風潮。
  2. 支援が届かない人がいる

1について。産むまでは、こんなにしんどいなんて聞いていないし想像できないのだ。例えば、自ら望んで入社してきた新入社員が「仕事が忙しくて食事もまともにとれないし夜も満足に眠れません」と訴えたら、「それもわかってて入社したんでしょ」と突き放すのだろうか。自己責任で片付けるにはあまりにも酷である。

2について。親子への支援については自治体がサイトなどで情報提供している(児童館のことや育児相談会など)。でもそれにつながれない人がいる。行政としても「困ってます」と手を挙げてもらわないと支援しようがないのだ。話はずれるが、個人的に、「自己責任だ」と責めるならば1ではなくこちらだと思う。先ほどの新入社員の例でいうと、「上司や産業医、それが無理なら家族に相談しなさいよ」である。ヘルプの出し方を知らないならば、それこそが自己責任だと思う。無知は罪だ。

 

現状として、育児にしろ介護にしろ、ケアを必要とする本人と、彼ら彼女らをケアする人たちに対して、世の中は冷たい。

 

総括

①〜④まで4つの考察をしてきて、【私が宗典の立場だったとしたら】を考えてみた。

  • 父親のことは罪悪感云々ではなく、単純に勇気がなくて殺せないと思う。(だけど実際、その立場に置かれたとしても同じ意見である自信はない)
  • 例え辛かったときの自分と同じ家庭が目の前にいたとしても、他人は殺さない。そうして欲しいかどうか不確かだから。